マーケティング系の研究やお仕事をされる中で、モノやブランドが人々からどう思われているのかを、簡単に知れたらいいな、と思ったことはありませんか?
知り合いなどに、ただ単純に「これ、どう思う?」と尋ねてみるだけでは、なかなか引き出せない「微妙なイメージ」を言葉にしてもらう方法をご紹介したいと思います。
この方法は、複数のモノやブランドのイメージを比較する時にも有用です。
今回は、ちょっと専門的なお話ですが、誰でもすぐに実践できる方法ですので、ぜひ読んでみてくださいね。
「たとえば・・・」を使ったイメージの言語化
今回、ご紹介するのは「比喩法」と呼ばれる手法です。
どう思われているか知りたい対象物を、なにか別のものにたとえて話してもらう方法です。
具体的な手順としては、以下の通りです。
① 自分以外の人に協力を募ります。
② どう思われているかを知りたいモノやブランドを協力者に伝えます。
③ 協力者に認知してもらったら、”多ジャンルにわたる写真” を見せます。
④ 協力者に先ほどのモノやブランドのイメージに近い写真を1枚選んでもらいます。
⑤ なぜその写真を選んだのかを協力者に説明してもらいます。
どうでしょうか、イメージはつきましたか?
では実際に、例を用いて詳しく説明していきますね。
例を用いて詳しく解説
たとえば、この新製品のお水について、どんなイメージを持たれているか、ある人から聞き出したいとしましょう。
まずは、このお水の実物または写真を見せて、認知してもらいます。
(協力者は、このお水を既に知っている必要があります。)
題材を認知してもらったら、次に、”多ジャンルにわたる写真” を見せます。
ここでは、Googleの画像検索で「風景」と調べた結果を見せるとします。
(他にも、「絶景」などで調べるのもオススメです。)
そして、この中から、先ほどのお水のイメージに近い写真を選んでもらいます。
ここでは、たとえば、こんな写真が選ばれたとしましょう。
そして、この写真を互いに見ながら、「なぜ、この写真を選んだのか」を語ってもらいます。
高級感がある
海外風なイメージがある
光が差し込むイメージ
ゆったり時間が流れている感じ
緑を感じる
昼下がりの午後に飲みたい
上記のように、お水を単独で見せた場合よりも、様々な視点から、お水に関する微妙なイメージを引き出すことができるでしょう。
このような方法を用いり、様々な人から言語化されたイメージを収集することで、そのモノやブランドがどう思われているかを、より人々の感覚に沿った形で把握することができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
モノやブランドから直接的にイメージを聞き出すよりも、近いイメージの写真を通して、語るように言語化してもらうことで、より感覚に沿った意見を引き出すことができました。
定性的な評価がちょっと欲しい時、ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
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