今、あなたが抱えている取り組みたい問題に対して、解決のための斬新なアイデアが出てこないと悩んでいませんか?
規制や制限、ルールを設けて解決する方法もありますが、実は、ちょっと思考を変えてみるだけで、誰でも、もっとポジティブな解決のための発想ができるようになります。
早速、ご紹介しますね。
たとえばこんな問題・・・
今、あなたはどんな問題に取り組みたいと考えているでしょうか。問題に大小はありますが、ここでは、こんな問題を例に取り上げてみたいと思います。
「スマホをいじってしまい、なかなか寝られず、学校や会社で常に眠い」
こんな問題に対して、あなたなら、どのような解決策が思い浮かぶでしょうか?
私もちょっと考えてみました。
就寝前のスマホは30分までと時間を決める
スマホの電源を切ってから床に就く
手の届かない位置や別の部屋にスマホを置く
ちょっと考えてみるだけでも、このようにいくつかのアイデアが思い浮かびますが、これ、全部、冒頭にも述べたような規制や制限、ルールによる解決(ネガティブな解決)なのです。
人間はみなさんが思っているよりもはるかに自分に甘い生き物です。
こういった解決策を試してみても、きっとまたすぐに夜更かし生活が再来しそうですね。
そして何より、ただ我慢するというのは、おもしろくないですよね。
思考をちょっと変えてみる
では、どんな風に思考を変えたら、ポジティブなアイデアが浮かぶようになるのでしょうか。この思考法は、以下のように2ステップに分けて考えていきます。
- その問題が起こっていない状況を考える
- その状況を作り出すためのアイデアを出す
そう、たったこれだけです。
これだけで、一気にポジティブなアイデアがどんどん浮かぶようになります。
まだピンと来ていない人のために、先ほどの例に当てはめて考えてみましょう。
さきほどの問題をもう一度考えてみる
まず、①その問題が起こっていない状況を考える。
「寝る前にスマホをいじっていない状況」を挙げるわけですから、すぐにいくつも思い浮かびそうですね。たとえば・・・
目を閉じている
目が塞がっている
壁や天井をぼーっと見ている
適当にいくつか挙げてみました。
次に、②その状況を作り出すためのアイデアを出す、ですね。
こんな感じでしょうか。
灯りを落として、目を閉じて、今日の1日をじっくり振り返ってみる
ベッドに入ったら「蒸気でホットアイマスク」でリラックスする
壁や天井にお気に入りのポスターを貼って、眺める
いかがでしょうか。
上記のアイデアを寝る前のひと時に取り入れることで、気付けば、だらだらとスマホをいじらずに就寝することへ一歩近づきますよね。
実はこの「気付いたら、そうなっていた」というのがポジティブな問題解決のポイントで、いかにそんな状況を作り出すかが重要なのです。
海外ではこんなキャンペーンがありました
昔、海外で社会問題にアプローチするためのキャンペーンとしてこんなものがありました。
問題:
健康のために階段を使ってもらいたいが、隣のエスカレーターばかり使われる
キャンペーン内容:
階段をピアノの鍵盤に見立て、踏んだら音が鳴るようにした
ポイント:
音が鳴るのに夢中で、気付いたら階段を使っていた
もう一つご紹介。
問題:
公園でポイ捨てが多く、ゴミ箱にゴミを入れてもらえない
キャンペーン内容:
ゴミ箱にゴミを投入すると、ゴミがどこまでも落ちていくような音がするようにした
ポイント:
ゴミを入れると鳴る音に不思議がって、試していたら、ちゃんとゴミをゴミ箱に入れていた
なるほど。
音を起点に「気付いたら、○○していた」をうまく作り出していますね。
これですべて問題解決?
果たして、これが真の問題解決か?と言われれば、決してそうではありません。
きっと、慣れてしまえば、またいつもの日常に戻ってしまうでしょう。
ただ、一歩でも問題にアプローチすることができたことに意味があると私は思います。
その1回だけであっても人々の行動を良い方向に変えることができた、その経験をさせることができた、取り組みをきっかけに問題提起をすることができた/その問題を考えるきっかけを与えることができた・・・など。
まとめ
ちょっと思考を変えてみるだけで、出てくるアイデアはこうも違うのですね。
最後に、ここまで読んでくださったあなたにこの思考法を助けるワークシートをプレゼントします。
ぜひ、実践してみてくださいね。
読んでくださり、どうもありがとうございました。
コメント