冬のシーズンスポーツ、スノーボード。大学生くらいになると、サークルの友達や恋人と「スノボ行こう!」という話になることもしばしば。
でも、シーズンスポーツを楽しむのにはそれなりにお金がかかります。ご多分に漏れず、スノーボードをするのも安くありません。特に、雪山が近くにない方であれば、旅費や宿泊費もばかになりませんよね。
旅費・宿泊費については、旅行サイトやスノボツアーなど上手く探せば安いものもチラホラあり、費用を抑えることができますが、初心者の方にとって避けては通れないのが、ボード・ブーツのレンタル代です。一概には言えませんが、1日3,000円~5,000円くらいしてしまいます。
例えば、2泊3日のスノボ旅行に1シーズンで3回行くとすると、レンタル代金だけで、年間27,000円~45,000円程度かかってしまいます。
借りているだけなのに、こんなにお金がかかってしまうのはもったいないと思いませんか?
そこで、少しでも道具代を抑えるために、いえ、借り物にお金をかけないために、安く良質なマイボードを手に入れる方法をご紹介します。なお、あくまでも初心者の方で、こだわりは無いけどレンタル代を払うくらいならそれなりのものを安く買いたい方向けの紹介となりますので、最新版のハイエンドモデルを求めるようなレベルの方はご容赦ください。また、それぞれのアイテムについて、どんな人に何がおすすめといった話もここではしません。
買うアイテムと購入方法の整理
まず、買うものを整理します。マイボードと一口に言いますが、レンタルを避けるためには、少なくとも次の3つが必要になります。
スノーボード(板)
バインディング(ビンディングとも言います)
ブーツ(靴)
これらを購入する方法ですが、手ごろなのはこの辺りでしょうか。
※中古で購入するという手もありますが、今回は新品を前提としていますので、割愛します。
スノーボード専門店
スポーツ用品店(ムラサキスポーツ、Victoriaなど)
スノボアイテム特売フェア
ネット通販
さて皆さん、どこで買うのが一番良いでしょうか。ちなみに、一般的には以下のように言われています。
価格を重視するのであれば、ネット通販が良さそうですね。ただ、当たり前ですが、アイテムについて解説をしてもらうことができませんので、届いてみたら想定していたものと違ったということも。その点、専門店ではアイテムに詳しいスタッフさんが丁寧に教えてくれます。また、表には記載していませんが、特売フェアは特定の時期にしか開催していなかったり、入場のために行列に並んだりとなかなか苦労がありそうです。
購入経路は限定しない
先ほど、購入経路ごとの一般的な強み・弱みについて触れましたが、一長一短あり、一概にオススメできません。では、どうするか。購入経路は限定せず、安く買えるときに買うことをオススメします。
これは、スノボアイテムに限ったことではありません。皆さんも次のような経験ありませんか?
電気屋さんで購入した家電が、ネットで安売りされていた。
amazonのセールで購入した鞄が、アウトレットでさらに安い価格で販売されていた。
直営店で購入したブランド品が、量販店のタイムセールで一時的に安い価格で販売されていた。
このように、それぞれの一般的な傾向はあるにせよ、タイミング次第ではどの方法が一番安く買えるのか断言できないのです。ですので、購入経路は限定せず、一定期間の中で見つけたコスパの良いアイテムを購入しましょう。
安いタイミングで手に入れたアイテムを組み合わせる
前述の通り、最も安く買える方法は安い時に買うことですが、実際問題、都合よく欲しいものが全て揃って売っていることはありません。例えば、ボードは有名メーカー品で適当な値段だけど、バインディングが高いものしかない、ブーツがカッコよくないといったケースです。
はい、解決法です。それぞれ別の店・経路で買ったものを組み合わせましょう。
具体的には、週末を1日使ってスポーツ用品店めぐり、翌週1日を使って専門店めぐり、その合間にネットでアイテムを探します。恐らく、これくらいの労力(期間にして2~3週間)で、その時期の相場の把握と自分に適したアイテムの特定ができ、最も安い価格帯でアイテムを手に入れることができます。
組み合わせ方
安く買ったそれぞれのアイテムを組み合わせるといっても、ボード、バインディング、ブーツには相性があり、闇雲に購入してはいけません。組み合わせの注意点をご紹介します。
ボード×バインディング
バインディングをボードに取り付けることができるか、という点で注意する必要があります。
そもそも、バインディングの固定には、ディスクプレート(バインディングに付属していることが一般的)という丸い板を使用して、ボードのネジ穴にはめ込む必要があります。
ボード側の穴のタイプにはいくつか種類があり、それに応じたディスクプレートを使用する必要がありますが、付属のものが合わない場合には、別売品を入手することで調整が可能です。
ボード側の穴のタイプは、2列並びになっており、4本のビスを使って固定します。その穴の並び間隔が2cm刻みのものは「2×4」と表記され、4cm刻みのものは「4×4」と表記されます。なお、どちらのタイプであっても、取り付けられるバインディング(ディスクプレート)は同じです。
ほとんどの製品は上記の方式で取り付けを行いますが、バートンなどの一部の製品では特殊な方式(The Channelシステムと呼ばれています)が用いられています。ですので、購入時には、取り付け方式を確認してください。
ボード×ブーツ
ボードとブーツに関しては、取り付けに影響する相性はありません。ですので、それぞれ独立して好きなアイテムを選ぶことで問題ありません。
ただし、ボードとブーツの硬さの違いによって、滑りやすさに影響があると言われています。一般的には、硬いボードには硬いブーツを、柔らかいボードには柔らかいブーツを合わせたほうが良いと言われていますが、自身のやりたいことや感覚によって変わってくる部分ですので、一概には言えません。
バインディング×ブーツ
バインディングとブーツの相性が最も重要です。ボードとバインディングの組み合わせと異なり、取り付け方式に明確な表記はありません(どんな組み合わせでも、力ずくではめようと思えばできてしまいます)。しかしながら、相性の悪い組み合わせをしていると、ブーツがすぐに傷んでしまったり、滑走時に足を痛めたりしてしまいます。もちろん、パフォーマンスの低下にも繋がりかねません。
上述の通り、明確な表記はないため、実際にブーツをはめて問題なければそれでOKではありますが、気になるすべてのパターンを試してみることは現実的には難しいです。そこで、ネット等で実際に試さずに買う場合に一つの目安となるのが、メーカー(ブランド)です。同じメーカーが出しているバインディングとブーツであれば、相性は良いと言われています。
また、SBJ(日本スノーボード産業振興会)が定期的に、バインディングとブーツのマッチングデータを公開していますので、この情報も大変参考になります(リンクは貼りませんので、ご自身で検索してみてください)。
このように相性に注意してアイテムを購入した後はセッティングするだけです。自身で工具を使ってセッティングしても良いですが、面倒・不安という方はスポーツ用品店に持ち込むことをオススメします。その店舗で購入していなくても、1,000円~1,500円程度でセッティング(スタンサー計測込み)してもらうことができます。
実際に買ってみました
実際に組み合わせた一例をご紹介します。17-18モデルのELANのボードに、18-19モデルのDRAKEのバインディングを組み合わせました。ブーツは数年来愛用しているnorthwaveのDECADEを流用します。
ちなみに・・・
「初心者3点セット」などと銘打って、ボード+バインディング+ブーツが30,000円程度で販売されていることがありますが、これはあまりオススメできません。
ケースにはよりますが、極端に安い(20,000円~40,000円程度)場合には無名メーカーの製品であることが多いです。そのため、使い心地が良くなく、走行中にねじが緩むこともしばしば。また、少し上達すればすぐに物足りなくなってしまいます。
2~3年使っていくことを考えているのであれば、有名メーカー品の良質なアイテムを揃えたほうが良いでしょう。
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